ひきこもり経験者の日記連載『すぐそこにあること』

ひきこもり経験者のブログ「すぐそこにあること」

連載No8「生きてる人々への課題~篠原さんの講演にて~」 2014年8月1日

「みんなで考えよう いじめのない社会」に参加し篠原さんの講演を聞いてきました。


被害者責任論という耳なじみのない言葉が印象的でした。いじめられる方に責任があるという趣旨の言葉です。真矢さんの自死後に学校で「命を大切に」とう特別授業がありました。命を粗末にするなという授業で死んだ者が悪い。というスタンスの授業が行われたようです。もちろん、「生きる」ことは肯定されるべきでしょう。しかし、死を選ばざるを得なかった人々に対して命を粗末にするな=自死の否定すなわち被害者責任論、死んだ人々に責任がある。私は非常に違和感を覚えました。


私の一つの意見ですが、ある一定の人数を一定期間同じ場所にいると、どうしても人間ですから、好き、嫌いはでるでしょう。そうなると必ず、衝突等が起きるのではないでしょうか?やはり学校以外の場所、適応指導教室アンガージュマン(フリースペース・フリースクール)のような居場所など選択肢の幅を広げ、不登校がネガティブなことではなく。積極的不登校(別の居場所がある前提)ということも視野にいれなければ、残念ながら死という悲惨な悲劇は続いていくのかもしれません。重いテーマで聞くことは辛い部分もありましたが、我々生きてる人間の課題なのではないでしょうか。