ひきこもり経験者の日記連載『すぐそこにあること』

ひきこもり経験者のブログ「すぐそこにあること」

2015-08-01から1ヶ月間の記事一覧

連載No20「友人を家に招き~人との関係性を考えて~」2015年8月1日

友人が初めて我が家に来た。 逗子に来て22年間家庭教師やら、カウンセラー等訪問してもらったことはあるけど、金銭関係のない純粋な友が家に来るのは初だった。 目下の悩みである対人関係のブランク。また精神疾患で生きづらいのではなく、僕の場合対人関…

連載No19「逃げ思考からの脱却」2015年7月1日

先日ミスターチルドレンのアルバムがおおよそ2年半ぶり発売された。 僕は『クロスロード』がミリオンヒットしてから、ずっと応援し、ボーカル桜井さんの歌詞に何度も心を打たれている。 発売されたアルバム制作の過程をTVで密着ドキュメントとして放送して…

連載No18「依存体質と向き合って」 2015年6月1日

お昼12時ころ、ようやく起床したら、チャーハンが必ず僕には用意されている。それは母親が作ったものだ。そうしてだいたい、PCを立ち上げ、夜中に切っていた携帯の電源をいれてネットをチェックするというのが僕の決まった日常だ。 中学校の時、不登校になり…

連載No17「自宅で友人が出来た理由(わけ)」               2015年5月1日

最近友人とスカイプで通話することが多くなった。男同士だからかもしれないが、あまり品の良くない会話が多い。楽しいのでついつい2時間くらいあっという間なんだけど。 当初は恋愛相談をすることが多かったけど、今では何気ない話とか、互いの仕事・恋愛に…

連載No16「こども若者応援団を振り返って今思う事」2015年4月1日

3月4日こども若者応援団のメンバーで夜、食事をとりながら、今後、独立組織となる「こども若者応援団」(以下応援団)について話し合った。 話合い以前に、34歳にして居酒屋に行くことは初めてだったのでずいぶん緊張していた。好き嫌いが多いし、胃腸が弱…

連載No15「先の見えない不安と希望」 2015年3月1日

1月で34歳になった。毎年当たり前のように歳をとっていくがこの誕生日は色々と考えさせられた。以前にも書いたかもしれないが恋愛の経験がない。経験すればいいってものでもないが、やはりショッピングモールや公園で手をつないで楽しそうにしているカッ…

連載No14「大学受験までの道のり」 2015年2月1日

先月も書いたように僕は中2から不登校になった。その後は近所に学校があるので隠れるようにして家で退屈をしのいでいた。まず、昼間は近所の目があるから家から出られない。それで学校が終わるころには、同級生が家の周りをうろうろするから、また、家から…

連載No13「なぜ僕が不登校に?」 2015年1月1日

僕の不登校の原因について書いてみたい。 一言でいえば中一ギャップっていうのかな。小学校の校風と中学の校風の違いでずいぶん苦労した。僕が小学校のとき、高学年の人は低学年の人に対し優しく接しましょう、そんな感じの穏やかな校風だったけど、中学生に…

連載No12「人の力を感じた1年」2014年12月1日

今年は33歳「人生初」ってのが多い1年だった。 こうして毎月文章を書いたり、2月に普段なら寝てる時間に起きてフラフラで主催の講演会に行ってなんとかまとめの言葉を述べ、4月から応援団の役員を任され、編集長なんて肩書きで不慣れな編集に格闘、そうし…

連載No11「過去からの解放」2014年11月1日

もしあのとき、もっと勉強しておけば志望校に入れたのかな。もしあのとき、せっかく転校したのだから中学校に行っておけば恋愛経験ゼロなんてことなかったのかな。もしあのとき、受験勉強ばっかしないで一つくらいバイトでもしておけば職歴ゼロで悩むことも…

連載No10「素晴らしい出会いからの発見!」2014年10月1日

8月ネットの友人と飲みに行ってきました!ちょうど半年前位にどっかのネット配信で知って、僕が「モテたい、モテたいって(笑)」言うから、ずいぶん相談に乗ってくれました。フラれた時も、悩んだ時もスカイプで度々話しました。僕の事、病気ひきこもり等々…

連載No9「新平静博先生の研修会について」 2014年9月1日

正直この連載に新平先生(以下先生)の感想を書くのはちょっと荷が重い。研究されているからなのか専門用語で頭がパニックです。例えば発達障害の子育てはユニバーサルデザイン?って何でしょう。インクルーシブ教育って何?とわからないことだらけだった。…

連載No8「生きてる人々への課題~篠原さんの講演にて~」 2014年8月1日

「みんなで考えよう いじめのない社会」に参加し篠原さんの講演を聞いてきました。 被害者責任論という耳なじみのない言葉が印象的でした。いじめられる方に責任があるという趣旨の言葉です。真矢さんの自死後に学校で「命を大切に」とう特別授業がありまし…

連載No7「花火大会にて~思考って?~」2014年7月1日

逗子市の花火大会があった。電車や夜の外出が苦手な僕にとってそれは大袈裟だけど挑戦みたいなものでもあった。市のデータによれば昨年の同花火大会は12万人の人出だったらしい。10年位前に行った時よりずいぶん人が多いなと思ったけど、比較的体調も良…

連載(番外編)No6「編集長に!?不安と期待の混沌!」

編集長になりました新舛秀浩ですと書きたいのですが、迷いが生じていている。研究所が開設して1年、2回の講演会で話したり連載なんて大層なことを引き受けたりして何とかこなせているのですが、編集長となると結構重荷です。大勢の前で話し連載の文章を書…

連載No5「他者か見える自分」2014年5月1日

他の人は知らないけど僕はあちこちに相談の場所を持っている。具体的には言えないけれどそれぞれ一か月に一回通ってる。某NPO、就労支援センター、障がい者の施設、滝田さんの家。以前その就労支援センターで当事者の体験談を聞いた。僕の実感だがそこは…

連載No4「他者への理解」2014年4月1日

2月23日の篠原さんを招いた講演会は僕自身にとって非常に有意義であった。午前中に起床が難しい僕は途中参加で最後の言葉を述べる形で参加する予定だった。だけども、皆を驚かせたいと同時に存在を誇示したいがために無理して8時に起き9時に開場に到着…

連載No3「幸せのものさし」2014年3月1日

最近滝田さんからサプライズのようにここでの連載を設けてもらったり、バレンタインデーにはネットで仲良くなった女の子から義理チョコを貰ったりと33年間生きてこれほどいいことが重なることはなかった。そして、連載の話を聞いたときには飛び跳ねて喜び…

連載No2「ひきこもりと恋愛について」2014年2月1日

昨年のクリスマスも恋人がいない寂しー日々を送った。最近ネットである程度交流を深めオフ会に参加しない?との声もあったが、もちろん断った。なぜならひきこもり&精神疾患を抱えてる僕はまず軽度のパニック障だからバスに乗れない。電車にも乗れない。さ…

連載No1「ひきこもり生活を振り返って」2014年1月1日

昨年は応援団会議に始まり講演会でのあいさつ、通信で書かせてもらったこと。プライベートではネットを通じて様々な人々との関わりなど、多くの人々との交流から満足感があった1年であった。しかし、多くの人との交流はときには衝突を生み、ときには自己嫌…

寄稿No3「社会的ひきこもりについて」2013年12月1日

僕は今約10年間ひきこもり生活をおくりなぜ僕は社会との関わることが出来ないのか、すなわち働くことが困難なのか、また多くの社会的ひきこもりと呼ばれるの人々は何故働けないのか。それは社会に原因があるのか、引きこもってる側に原因があるのかと考え…

寄稿No2「学歴について」2013年11月1日

先日週刊誌に都立高校が躍進している記事が僕の目に入った。内容は週刊誌おなじみのここ数年日比谷高校などの都立高校が東大合格者を増加している類の記事であった。 僕自身は中学から不登校で高校は通信生。大学受験にチャレンジするも当然志望校には入学で…

寄稿No1「自殺問題について」 2013年9月1日

最近の報道にて、自殺者が年間に約3万人から少し減少したといわれている。私自身が現在精神疾患を患いそのことから自殺については想いを巡らせた夜もあった。 『五体不満足』で有名な乙武氏が自殺について自らのブログにて、多くの自殺者がいる状況を「社会…

はじめまして

ブログをはじめました! 神奈川県の鎌倉市で自宅を研究所にしている滝田衛(まもる)さんの下で書いてるエッセイです。 ひきこもり、不登校、発達障がいの支援機関です。 「七里ヶ丘こども若者支援研究所・HP」http://shichirigaoka-childsupport-lab.jimd…