ひきこもり経験者の日記連載『すぐそこにあること』

ひきこもり経験者のブログ「すぐそこにあること」

連載No7「花火大会にて~思考って?~」2014年7月1日

 逗子市の花火大会があった。電車や夜の外出が苦手な僕にとってそれは大袈裟だけど挑戦みたいなものでもあった。市のデータによれば昨年の同花火大会は12万人の人出だったらしい。10年位前に行った時よりずいぶん人が多いなと思ったけど、比較的体調も良かったし花火大会ってお金がかからないし行って損することはないのかなと思って行ってみた。


 逗子市の人口が約6万人に対して12万人の人出。予想を上回るほどの人、人、人。案の定カップルばかり、もしくは女性同士の友達このパターンが比較的多かった。僕は恋人はおろか友人もいないのでもちろん一人。周囲の会話が耳に入ったり充実したように見えるカップル。花火は一応見た。ただ久しぶりのイベント参加なのか普段ネット上では多くの人と仲良くしてるせいか予想以上の孤独感に苛まれた。帰宅後母親にずいぶん愚痴を聞いてもらったけど。それでも孤独感、またはおおよそ20年感対人関係を絶ってきたからそのブランクを痛いほど感じた。     
 

 やっぱりPCの前で親しい人とネット上のSNSや配信サイトで交流したら構ってくれるし、一人じゃないっていう感覚、コミュニティ―の輪に入ってる安心感みたいなものがあるんだと深くそのことを思った。だから二度とそのようなイベントには行きたくない、なんだか数年ぶりに花火大会に行ったのに前向きな感情は全くなかった。

 結局のところ恋人がいないから強烈な嫉妬という感情と孤独感でその夜は悶々として過ごした。こんな時って思うのは他者に対しての攻撃的な事ばかり。こんなことは書くべきではないと思うけども僕の現状が変わらない以上、他者が転落して不幸になれば、とそのような思考回路になる。思考は一転、ある時は誰かを助けたい。ある時は誰かを救いたい。ある時は大切な人が困っていたら我を忘れ相手に尽くしたいという思いもある。このように矛盾した思考を抱えてるのが人間なのかなって僕は思う。