ひきこもり経験者の日記連載『すぐそこにあること』

ひきこもり経験者のブログ「すぐそこにあること」

2016-01-01から1年間の記事一覧

連載No36僕の心を救った言葉とは?~両親との関係性から~

「早くお風呂に入ったら!」と、僕が母親に風呂に入ることをせかす。 いきなり「何を!」と思われたかもしれないが、我が家では特に決まりはないのだけれど、僕が一番に風呂に入り、次に父親、最後に母親が入る。その母が決まってソファーで寝ている。僕が「…

連載No35 ひきこもりの実態~洋服を買い続けて20年間~

思春期の頃10歳くらいかな。僕はファッションに目覚めた。 それまでは、多くの子どもと同じく、母親に買ってもらってた服をそのまま着るだけの生活だったのだけれど。きっかけは特に思い出せない。でもそれから中学校に入学し異性を意識する年代に入ったこ…

連載No34働きやすい環境を選択できる社会へ~在宅就労の支援について~

8月28日のひきこもりをテーマにした講演会が終わった。 僕はひきこもり当事者として話す役割だった。 不登校からひきこもりになった経緯を話したけれど、「在宅就労」の提案が結構反響を呼んだ。要は既存の働き方に合わすのではなく働きやすい環境を選択…

連載No33 コミュニケーション力がなくても就労&恋愛ができる!~父親の生き方から~

○「外出していてもひきこり状態って?」 僕の父親はおおよそ40年以上にわたりひきこもりだ。 と言っても先月書いたようにごくごく普通の会社員です。それでひきこもり?と思われた方。そうなんです。ひきこもりなんです。 よく、ひきこもりの漠然としたイ…

連載No32「大人になって感じた事 ~幼い時から見た大人たち~」

町を歩いていて、子どもを見かける。多くの子ども達は元気に遊びまた時には大きな声で泣く。 僕にも、もちろん子どもだった頃がある。もう35歳だから記憶は曖昧だけど克明に覚えていることがある。幼稚園のころ、母親が迎えに来た時嬉しくて全速力で走った…

連載No31「世界1不幸だと思っていた~友人との対話の中で~」

最近病み友と話す機会が増えた。病み友って言葉を僕も初めて聞いたけど要は僕と同じ精神病を抱えた友達だ。 病名こそ違えけれど、お互い精神病なので共通点についてよく話している。「もし病気が完治するならいくら出す?」とか「体調に波があって嫌になるよ…

連載No29「いじめ解決方法~篠原さん、僕の体験談から~」 2016年5月1日

3月26日市民サミット開催準備会議(以下準備会議)が終わった。 もともと篠原さんとは、2014年2月にこども若者応援団主催で講演してくださった経緯と、数ヶ後に再び他団体の主催で横須賀で講演をしていたのでそれを見たことを克明に覚えている。 多…

連載No28「人を肩書きで見る癖~教育長と会って感じたこと~」 2016年 4月1日

1月27日、3月に行われるサミット開催準備会議に向け逗子の教育長に会う機会があった。 僕は教育長という「肩書」にビビっていた。教育長って管理職なのかな?服装はカジュアルな服でよいのか、スーツは持っていないしとか、もやもやと思っていた。 予定…

連載No27 「人は変われる!と思った出来事」 2016年3月1日

しばらく休んでいた就労支援センターに行ってきた。 半年ぶりだったので近況報告をざっとしたら、「働いたら?」という驚きの答えが返ってきた。唐突だったのでびっくりしたし、具体的にどのように働くのかという話は出来なかったのでよくわからないまま帰宅…

連載No26 ネバならない思考と葛藤~家にいることは堕落?~  2016年2月1日

最近ネバならないにとらわれて葛藤する日々が続いている。 昨年SNSを通して友人になった人と日々とっても楽しく通話しているのだけれど、よくも悪くも自宅でコミュニケーションを測れるからわざわざ外に出てまで人とコミュニケーションをとる気がしなくな…