ひきこもり経験者の日記連載『すぐそこにあること』

ひきこもり経験者のブログ「すぐそこにあること」

連載No15「先の見えない不安と希望」 2015年3月1日

1月で34歳になった。毎年当たり前のように歳をとっていくがこの誕生日は色々と考えさせられた。以前にも書いたかもしれないが恋愛の経験がない。経験すればいいってものでもないが、やはりショッピングモールや公園で手をつないで楽しそうにしているカップルを見ると羨ましいと思うのが正直な気持ちです。なので年内に恋人を作りたい!と思っていますが。全く見通しが立たない。
 
 とりあえずネットで「異性 出会い」なんてキーワードでPCで検索してみるんだけど、決まりきった日常から脱却するために、変化をつけろとか、なにかのイベントに積極的に参加してみるとか、要は人との関わりを増やせってことだけど、もともと対人関係が苦手だからこうしてひきこもり生活を送っているのだからちょっと無理じゃない?って思う。昨年は片想いの女の子からチョコをもらったけど、あっさりフラれたし。でもそれはネット上で関わった人だった。だから、まず今年もネットで出会いが無いかなとぼんやり思ったり、同様に昨年始めたフェイスブックでイベントの招待が頻繁にくるからそれに行くのもいいかなと色々と考えてる。とにかく、こちらから動かないと何も始まらないから積極的に人と関わった先に出会いがあるのかもと。結局さっき書いたネット上のアドバイス通りか。と思いますが。


昨年もずいぶんいろんな人との出会いにより様々な考えを持ったり、純粋に楽しんだりした。今年はより積極的になんて12月号に書いたけど最近調子がよくない。僕の場合概ね調子が悪いと倦怠感に襲われ、一日中寝てボケっとして外出しない。そんな感じだから今は、出会いの場が少ない。 

一般的に個人的に関わりを持つのはまずどこか食事にいくのが定番らしい。しかしここがダメなとこで会食恐怖症なので人と食事が出来ない。お茶程度なら飲めるけど。それでもって今現在のような体調不良もあり体調が良い時はいいけど波があるので事前に約束することが難しい。そんな僕でもドタキャンOKだよと言ってくれる心温かい友人もいるのだから僕を理解してくれる人もいるんだと思ったりもした。

34歳になったってことは当然親も歳をとる。親はもうすぐ定年を迎え収入が減る。その先には介護が待ってる。人生の3大支出に、医療費、教育費、家の購入の費用なんてどこかに書いてあった。僕は人並みに収入がないので親の医療費は深刻な問題。考えるのが早いと言われそうだが、家にいるとそんな事を考えてしまうのだから仕方ない。それにここまで親のすねをかじってきたのだから当然面倒を見なければとの思いもある。


また就労に関しても今さらだけど年齢が高くなればなるほど一般的に不利。今のところ、こども若者応援団でしっかり頑張って経験を積んでから就労へと考えてるのであまり焦りはない。またそこでのがりから何か僕に適した仕事があるのかもしれないと考えている。

こんな大きな不安と少しの希望。でも一つの望みというと大袈裟かもしれないが、今こうして文章を書いたりこども若者応援団で副団長を務めイベントの主催や皆さんの前で話す機会を設けてもらったりと、本当に2年まえでは全く予想もしなかったことが現実になってる。おかげさまで色々な繫がり経験が出来た。だから「時の力」には驚かされることが多い。なので、まだまだ34歳という思いで展望なんてものは全くないけど、逆に予想できない今後40歳、50歳を楽しみにしている。