ひきこもり経験者の日記連載『すぐそこにあること』

ひきこもり経験者のブログ「すぐそこにあること」

連載No22「LIVE配信サイトはかけがえのない居場所!」2015年 10月 1日

ネットの友人がミスターチルドレン(以下ミスチル)のライブに行った。
以前も書いたけど僕はミスチルの大ファンでおおよそ22年間応援している。


僕の応援のスタンスは新曲のリリースを楽しみにして、TV出演したら欠かさず録画し、何度も何度も聴く。その後に行われるLIVEツアーはどーでもよくて、LIVEの後に出るDVD・ブルーレイを心から楽しみにし、予約販売が始まった段階ですぐに『アマゾン』で予約購入する。発売当日まで自宅に届くのを指折り数えて待ち、自宅に届いたら急いで、でも傷がつかないように慎重にパッケージを空け、ブルーレイデッキにそっとディスクを入れリモコンを持ちあたかもLIVEに行ったかのようにワクワク・ドキドキしながら始まりから終わりまでTVのボリュームを上げ映像を観る。その後も掃除をしながら、食事中、何度も何度も観る。
 
 ここでおそらく多くの人は、あの会場に行きたい!行って一緒に歌って、できればファンの人と仲良くなりたい。と思うのかもしれない。しかし僕にはそのような感情は一切なかった。22年も応援してるにもかかわらず。
 
 でも、初めてネットの友人がLIVEに参加し、その感動した出来事をツイッタ―に書き込み、それを読んだ時、僕は強烈に歯がゆい思いをした。「僕も行きたい!ファンの人と仲良くなりたい!」22年間で初めての思い。
 
 人と繋がる、交流するってこういう事なのかと思った。物凄く悔しくて数週間ミスチルの映像が観られなかった。またこんな感情が僕にもあるのかと客観的に感じた。


こういう経験が自宅で出来るのがまさにSNSの魅力で、特に僕は多くの人がまだなじみのないLIVE配信サイト『ツイキャス』を利用して、「顔の見え声が聞こえる相手」と繋がってる。

ツイキャス』は僕にとって本当に便利だ。多くの人がライブで配信しているから、気が合いそうな人とすぐ繋がれる。もしこれを外でやろうとしたらこうなる。道を歩いている人に、「僕は新舛です。友達を探していますが僕と友達になってくれませんか」なんて声をかけたら絶対に不審者?に見られる。だけど、『ツイキャス』で配信者はリスナーを待ってる。僕が決まり文句で「初見です、こんにちは!」と言えば向こうは喜んでくれる。だからすぐに仲良くなれるし、もし気が合わない、なんだかおもしろくないと思ったらクリックひとつで相手とのやりとりは終わる。その後、別の配信者を探すか、気分が乗らないなら『ツイキャス』から離れればよいだけ。僕はこの配信サイトで自宅にいながら多くの知り合い・友達を作り、ツイッタ―で繋がってる人は100人前後。僕のような引きこもり気質で対人関係が不得意な人は、人との繋がるきっかけが非常に少ないと思う。でも『ツイキャス』を利用すれば人と繋がるきっかけを簡単につかめる。そこで、友人になったのが冒頭で書いた人だ。もちろん実際に出会った人(オフ会ってやつですね)も2回計6人位いる。仲がいい人とは、スカイプ・LINE(無料でチャット、通話ができる)で何時間も自宅で話したりする。そのミスチルがりの友人とも3回もLINE通話した。


LIVE配信サイト『スティッカム』『ツイキャス』を利用して約3年。人の顔が見えて、初対面の人と話す感覚だったので、当初は極度に緊張したけど楽しさゆえにあっという間に慣れ、多くの人と交流し、その過程でかけがえのない親友が出来、恋をし、義理チョコを貰い勘違いをし、告白する作戦を友人に考えてもらい、好きな女の子に告白しフラれ、フラれたことを友人に泣きつき、時にいじられた。このように不登校で失った10代の学校生活のような濃密な対人関係を味わえた。そのおかげで成長をさせてもらったし、不登校により対人関係がまったく無かったので中二・13歳で止まっていた精神年齢が戸籍年齢に近づいた。だからこうして応援団やリアルの対人関係もより円滑になったと確信している。
 
 こんな便利で楽しいツールがあるのに、多くの人は利用しないし、おそらく存在自体を知らないと思う。不思議だ。僕の想像だけど、そんなツールが無くても多くの知人・友人・親友・恋人(は一人ですね)がいるのだろう。だからわざわざ、PCやスマホの画面で『ツイキャス』にアクセスしなくても人と繋がってるのだろう。            


人とのがりは多くの影響を僕にもたらし、素晴らしいエネルギーをもらう。
 
 だから今、絶対出来ないと思ってる就労&恋愛も同世代と同じように出来る日が近いのかもしれない。