ひきこもり経験者の日記連載『すぐそこにあること』

ひきこもり経験者のブログ「すぐそこにあること」

インターネットはひきこもりを救うのか?

○インターネットで生きる
 

皆さん、スマートフォンを持っているだろうか。


現在スマートフォンの普及率はおおよそ8割以上だそうだ。


 僕はインターネットというテクノロジーのおかげで生きてこれたといっても過言ではない。
 
 大学はインターネットで入学から卒業までできる八洲(やしま)学園大学に在籍し卒業。
 買い物は、アマゾンを中心としたインターネット上の店舗で済ませることが多い。
 さらに、ニュースはもちろん、コミュニケーションも配信サイト、TwitterFacebookといったSNSで行う。
○マイノリティを救う装置
 

ひきこもりや障がい者などのマイノリティの人たちが多くの人達と同じように努力をしたら、同じようなリターンを得られるという事が重要視されている中で、意識・制度改革も必要であろう。

 

一方で、近年のテクノロジーの進化はそれを補ってくれる重要なデバイス(装置)である。


もし、インターネットがなければ僕は今でも、大学はもちろん、人と関わることも苦手なままであろう。


 しかし、世間のインターネットの見方はどうだろうか、スマートフォンがあるからひきこもる、歩きスマホで事故を起こす、若者が自分で考えずスマホですぐ検索し答えをだしてしまう。


そういったネガティブな要素を指摘する人達も少なくないのではないか。


そういったネガティブな印象に僕自身も悩んだ時期があった。


もし、インターネットがなければ、外に出て人に会うという選択肢しかなく、同様に外に出て買い物するしかなく、そういうモチベーションによってひきこもりを脱することができたのかもしれない。


しかし、今では違う見方をしている。


インターネットは中間的な役割を果たしており、外出が出来なくても、コミュニケーションができるから、外出しても人と関わりやすくなるし、自宅でも買い物ができるから、現物を見てみたいというモチベーションになる。

 

 マンガやゲームが世間に登場した際も同様に大人達から批判を受けることがあった。

 人間は新しいものに違和感を覚える生き物であるから仕方ないのかもしれない。

  しかし、そういう新しいカルチャー(文化)によって我々は進化してきた。

  そして、漫画家やプログラマーYouTubr(ユーチューバー)といった新しい職業が若者を魅了したことも事実だろう。
私見の集大成
 
 従来は、一部の知識人や著名人の話(本やTV)、ないしは、出会える範囲の中でしか意見を聞けなかった。

  インターネットの登場で誰もが発信でき、誰もがそれらを閲覧できる状態になった。

 僕自身も、ブログやSNSで発信している。その発信は今まで僕が読んできた本や新聞、友人の話、そして僕が経験してきたすべての集大成と言っても過言ではないだろう。

 おそらく多くの人がそのようにインターネットで発信している。

 インターネットが登場した当初は乱雑な情報しかなかったが、今では多くの人が広告収益を得ようと努力していることも相まって、情報がまとまり、高い品質の情報が簡単に入手できる。

○起業した中学生

 

もはや小学生がスマートフォンを持っている時代。


小学生がこうした有益な情報を入手できる時代だからこそ、主体的に情報を取得すればあっという間に大人顔負けの知識人になれるだろう。


最近、SNSを見ると、起業した中学生やブログでサラリーマンと同額以上に稼いでいる人たちを多数、見る。


インターネットが登場するまで考えられないようなイノベーション(革命)が起きている。

同時に、誰もが発信できる時代だからこそ、実力の可視化(見える化)によって既得権益は徐々に衰退が進むのではないか。

そしてこれまで以上に、努力をして力のある人が成功していく世の中になっていくだろう。
○寝たまま働く
 

ひきこもり問題といわれる中で新卒一括採用にこぼれた人も、こうしたインターネットのマーケットに参入できるチャンスも増えていく。


もちろん、不安定であり、一部の人の限定的な活動かもしれない。


しかし、現在通信規格は4Gと呼ばれる段階。2020年に次世代通信の5Gと呼ばれる時代が来るらしい。


そういった進化の中でますます過去のキャリアや働く場所を選ぶ必要がなくなっていくだろう。


制度改革も必要だがテクノロジーの進化は、マイノリティの人たちを救うのかもしれない。


最先端のテクノロジーによって自宅で寝たまま、ロボットを操りカフェで仕事ができる。そんな世の中なのだ。

AIとひきこもり解決
 

さらに、AI人工知能)の進化で半数の人たちが労働市場から撤退を余儀なくされるかもしれない。


そうなれば無職の人たちが増え、世の中の大部分がひきこもり状態と同義になるだろう(ヒューマンスタジオ代表丸山康彦氏による指摘)。

 
 日本は同調圧力が強く多数派になれば安心できる社会なので、テクノロジーの進化はひきこもった人々を救うのかもしれない。