ひきこもり経験者の日記連載『すぐそこにあること』

ひきこもり経験者のブログ「すぐそこにあること」

過去を変えることはできるのか

○新しい媒体に連載

 

最近、『ノート』というネット媒体に記事を投稿している。紙のノートではなくて、インターネットのブログと同じようなプラットフォームだ。

 始めたきっかけは、著名人や知り合いがやっていたので、真似してみようという動機が一つ。

 

 もう一つはマネタイズ。

 

 ブログという媒体は無料で読め、読者数が増えたり、そこに掲載してある広告商品を読者が購入すると何パーセントかの収入が入ってくるのが特徴だ。

 

 言い換えれば読者から直接お金をもらうことはない。その点『ノート』という媒体は、広告収入ではなく、読者から直接お金を払ってもらう事が出来る仕組みになっている。

 

 途中まで無料公開をして、続きを読むなら三百円、五百円、五千円と自由に書き手が値段を設定できる仕組みだ。

 

 もちろん無料で公開し、よかったら寄付してという格好にもできる(僕はこれ)。

 

 やってみようと思ったものの、書くこともなく、当初はここに書いたバックナンバーを転載していた。

 

 その後、読者に役に立つ自己啓発的な文章にテーマを変更し現在も書き続けている。

 

 ブログ同様に閲覧数や「いいね」の数がきちんとわかるのでそれを励みに書いている。

 

 ここに一部紹介したい。こういう時は要約して書くのがいいのだが、僕が『ノート』書いてる文章の趣旨は、誰でもわかるように具体的に書いたので、全文紹介する。僕が愛してやまない『嫌われる勇気』の紹介だ。

○過去は変えられるのか?

 

 過去の出来事によって、現在が決まる。

 

 そう思っていませんか?アドラー心理学では、過去に縛られる生き方ではなく、現在の目的によって、未来の行動が決まってるという考え方をします。

 

 例えば、自動車事故を起こしてしまった。だから事故というトラウマによって運転ができなくなった。

 

 こう考えるのが一般的ではないでしょうか。

 

 しかし、アドラー心理学では「運転をしたくない」という目的があるから、事故をしたという過去を持ち出してるという考え方をします。

 

 過去に縛られない生き方です。

 

 もし、過去に縛られるならば、事故を起こした人、全員が運転できなくなります。

 

 事故を起こしても、気を付けて運転しよう。せっかくだから車を買い替えよう。

 

 そのような前向きな考え方をする人もいるでしょう。

 

 このようにアドラー心理学では、どのような過去があっても、過去に縛られず現在、未来を生きていけるという考えです。

 

 僕が好きなアドラーのフレームズに、「人間は過去に規定されるほど脆弱な生き物ではない」そういう言葉があります。

 

 僕は、不登校・ひきこもりを経験しましたが、みなさんのおかげもあり、その経験を活かして講演活動を展開しています。

 

 厳しい見方かもしれませんが、前を向ける考え方かもしれませんね。

いかがでしょうか。この文章はかなりお気に入りだ。アドラー心理学『嫌われる勇気』を何十回読み、さらに『嫌われる勇気』を分析した動画等を見た集大成だ。

 

○嫌いな過去を変えられた理由

 

 僕が嫌われる勇気を好きな理由はただ一つ。

 

 前を向いて生きられるからだ。

 

 過去どんな嫌なことがあっても、それにとらわれず未来を歩んでいける。

 

 不登校・ひきこもりを経験した僕にとって、原因があって結果があるように、過去を動かせないものと悲観していた。しかし、いい意味でアドラー心理学に論破された。過去は関係ないって。

○過去に依存しない考え方 

 

 残念ながら過去には戻れないし、やり直しもできない。

 

 しかし、未来を変えていけば、過去の価値も必ず変わる。

 

 僕にとってこれ以上人生を変えた一冊はない。

 

 読了してすでに数年たっているが、『嫌われる勇気』を超える本には出合えないし、今でも人生ナンバーワンの本だ。

 

 一方で、個人主義的で、個人の責任に収れんされるような考え方は好きではない。

 

 しかし、個人的にはあまり納得してない過去を送ってきた僕にとって、過去に依存しない考え方を持てた事は幸運だし、幸福だと思う。

 

 もちろん、社会や世の中は過去の職歴や学歴を問うが、今の時代、そこにこだわらなくても生きていける手段は確実に増えている。

 

 過去の価値を変えるには現在、未来をどのように歩むのかに関わってる。

 

 そして、それらを成し遂げるのはこれからの僕次第だ。(了)

 

https://note.mu/hidehiroshinmasu