ひきこもり経験者の日記連載『すぐそこにあること』

ひきこもり経験者のブログ「すぐそこにあること」

心から思えた「生きててよかった」

どうしても働けなかった私の唯一無二の取柄は「講演」

 

外出もできる時と出来ないときもある。

 

朝だってまともに起きられない。

 

そんな僕でも、講演だけは、唯一人から褒められ、自分でも大好きな活動。

 

そんな僕に、三年まえ、Facebookのつながりから、京都の講演のオファーを頂いた。

 

僕は神奈川に住んでおり、とてもいける距離ではなかった。

 

残念ながら、お断りをせざるを得なかった。

 

そして、二年前、地元の講演会に参加して下さった方から品川で講演しませんか?という打診をいただいた。

 

どうしても、やりたかったし、仕事をしていない以上、収入もないので、品川の講演をきっかけに、全国で講演という夢があった。

 

しかし、当時の僕には、品川が遠かった。だれもができる外出という壁にぶち当たり、

 

夢は砕け散った。さらに、横浜の講演会も同様にお断りした。

 

そんなに、講演のオファーが来ていいじゃないかと思われそうだが、

 

簡単なアルバイトさえ17年もがいてもできなかった僕が唯一、収入や仕事になりそうだった活動さえも、「外出」という壁で砕け散った。

 

外出くらいという壁

 

そして、現在在宅ワークやZOOMイベントが盛んになり、

 

社会参加の方法が外出でも、オンラインでも可能になった。

 

 

そして、ずっとやりたかった講演が出来る日が来た。

 

良いご縁に恵まれ、僕が見ていた憧れの番組に出演することが決まった。

 

本当に嬉しかった。

 

三度の講演の機会を泣く泣く断り、悔しい思いをしたあの日を取り返したような気持ちになった。

 

それがこれ、

www.youtube.com

 

 

二回も出演させてもらい本当に感無量だった。

 

この四人のセッションで一番思い出に残ってるのは、存在そのものが尊いということだ。

 

世の中の価値基準は、成功や評価、つまり、動く事。

 

そうではなく、ありのままでいいよ。そんなメッセージに感動した。

 

私も、動いて努力したかった。でも、どうしても、どうしても出来なかった。

 

朝起きるだけ、そして、何もしなくても、ありのままで、いいよ。

 

そういったメッセージに涙を隠せなかった。

 

このような機会をもらい、心から嬉しく思うし、

 

存在に意義を見出せる人達に囲まれて心から幸せだと思った。

 

また出演する機会があれば本当に嬉しい。

 

番組を宣伝してもらい、さらに

 

私が主催する11月29日の講演会『親御さんの心の荷物が少し軽くなる』も宣伝してもらった。

hikikomori-hassinn-project.jimdosite.com

 

司会をやってもらった風見さんには本当に感謝したいし、何よりも、風見さんのキャラクター常に他者貢献する姿勢、謙虚な姿勢に僕もそうありたいと思った。

 

もちろん、出演してくれた人、見てくれた人、コメントを下さった人にありがとうって言いたい。

 

「生きててよかった」心からそう思えた瞬間だった。