涙が止まらなかった体験
私は、どうも、人から何か言われてやることに「抵抗」があった。
イベントに出てみない? 午前中のイベントに参加しない?
なにかやろうよ!飲みに行こうよ。
そういった「提案」に抵抗があった。
それは、自分が不得意な事、そして、無理して行動したところで、後に「疲労」が蓄積し後悔ばかり残ることを度々体感してるからだ。
そして、いつも思っていた。くじ運わりーな俺って
そして、みんなが僕の事を応援してくれても、どーせ下に見てるんだろって思ってた。
支援対象者という扱い
それが直接的なものではなくても、そう感じていた。
試行錯誤したり、try&errorしてもうまくいかない。
上手くいくことなんて、100あれば1か2
辛い人がいても、それは稼げる人、恋愛経験がある人、
ある人は、私はどーせフリーターだと言った。
フリーターにもなれない僕はどうしたらいいのか
いつも、どこか悲観的で、ある種「やけ」になることもあった。
そういう背景があるから、どこまでいっても納得できなかった。
みんなから応援してもらう「講演」でも、なんか府に落ちなかった。
自分を卑下していた。
一方で、それなりに、知識があるとうぬぼれ、そんな僕がなぜ働く場に参加できないのか。そういった思いがあったから、どんなに支援、応援されても「感謝」できなかった。
しかし、転機があった。
風見穏香さんのYouTube番組の対談で、後藤誠子さんという方に出会った。
ひきこもり当事者の親御さんだ。
普通、ひきこもりの親になると、程度問題はあるにせよ「社会復帰」を願う。それが親心だ。
僕の周囲には、ひきこもったままでもいいよ。そんな人も少なくない。
しかし、やはり、親心というのは、学校復帰や社会復帰に近づくと喜びを隠せない。
そういう体験を聞いたり、実際にそういった人を見てきて、ひきこもり当事者である私自身を「否定」された気持ちになった。
しかし、後藤誠子さんは違った。ひきこもりの親でありながら、全く不幸でもなく、むしろ、そういった経験を活かし、勢力的に講演、居場所、相談を行ってる。
僕は、当事者であり、子どもの立場だから、親の気持ちは分からない。それでも、後藤さんは子どもをありのままの存在として承認し、生きてることそのものを肯定する。
それは、つまり、僕が17年間「ひきこもり」という人生を歩まざるを得なかったことを承認してもらった気持ちになった。
そして、後藤さんはひきこもりだろうが、どんな人だろうが、「尊敬する一人の人間として接する」と講演会で話していた。
どうしても、親子関係は上下関係になりがちだ。それをフラットな関係を構築し、横の立場で尊敬する一人の人間として接する。
言葉でいうのは「簡単」だが、そうするのは並大抵のことではないと思う。
後藤さんが変化したから、今の幸せがあることを教えてくれた。
僕は、環境に文句を言い。常に他責思考だった。
確かに、学校ではいじめられることも多かったし、そのせいで学校から排除された。不登校といった不利な立場から有名大学を目指した。その過程では大きなハードルを何百回も超え努力したにも関わらず、心身の具合で強制的に夢をあきらめざるを得なかった。
そういった環境でどう「感謝」すればいいのか、わからなかった。
でも、後藤誠子さんの講演を見て、違う立場でありながらひきこもりという「地獄」を体験し、そして、どんな人でも、尊敬する人であるとおっしゃっていたし、体現されていた。
そういった姿勢を見て、心から感動した。
確かに、僕は不遇だったかもしれない。
それでも、ここまで生きてこれたのは、他でもない親やサポートしてくれた数多くの人達のおかげなんだって、そう思えた。
他人から、感謝したほうがいいとか、人に恵まれてるとか、いくら言われても。僕は納得できなかった。
他人は、働けて、遊べて、たまに、恋人がいていいよなって。
そんな僕でも、後藤さんの体験に基づいた講演を聞かせてもらって、なんて僕は幸せなんだろうって思えた。
それは、後藤さんがあくまで、自分の体験として語ってくれてるところ、そして、「幸せ」とは、どれほど環境に恵まれなくても自分自身が変化すれば幸せになれるんだって教えてくれた。
そう思うと、僕の日常は変化した。働けなくても、自由に外出が出来なくても、遊べなくても、良い人に恵まれ、親も、うるさくいわないし、好きな活動ができてるし、幸せじゃないかと思った。
そして、それを支えてるのは紛れもなく、親であり、たくさんの周囲の力だと思えた。
そう思うと、自然に感謝しようって思えた。
すぐに性格なんて変わらないし、弱気なとこを隠すために、強気にでることもあるけど、それでも日々を大切に生きよう、やりたいことはやろう。やってくれたことに感謝しようって思えた。そんな講演に出会えて心からありがとうっていいたい。
そう思わせてくれた「奇跡の講演」がこちら
何回みても泣ける。
環境が悪くても、体調が悪くても、自分の生き方や幸せは自分でつかめる。そう思えた。
上手く言葉に出来ないのがもどかしいけど、この動画は間違いなく僕に大きな影響を与えた。
ぜひ、皆さんも見て、感じることがあれば嬉しい。