ひきこもり経験者の日記連載『すぐそこにあること』

ひきこもり経験者のブログ「すぐそこにあること」

日記

連載No38僕なりに頑張った結果~病院のカウンセラーと面談して~

〇「体調不良改善の期待感」 最近体調がすぐれないので何か行動をしようと思い、僕と同じ精神疾患をもった友人に感化され病院内のカウンセラーとの面談に活路を見いだした。地域にあるNPOや障がい者の施設での面談は毎月通っているものの、そういう場では精…

連載No36僕の心を救った言葉とは?~両親との関係性から~

「早くお風呂に入ったら!」と、僕が母親に風呂に入ることをせかす。 いきなり「何を!」と思われたかもしれないが、我が家では特に決まりはないのだけれど、僕が一番に風呂に入り、次に父親、最後に母親が入る。その母が決まってソファーで寝ている。僕が「…

連載No35 ひきこもりの実態~洋服を買い続けて20年間~

思春期の頃10歳くらいかな。僕はファッションに目覚めた。 それまでは、多くの子どもと同じく、母親に買ってもらってた服をそのまま着るだけの生活だったのだけれど。きっかけは特に思い出せない。でもそれから中学校に入学し異性を意識する年代に入ったこ…

連載No34働きやすい環境を選択できる社会へ~在宅就労の支援について~

8月28日のひきこもりをテーマにした講演会が終わった。 僕はひきこもり当事者として話す役割だった。 不登校からひきこもりになった経緯を話したけれど、「在宅就労」の提案が結構反響を呼んだ。要は既存の働き方に合わすのではなく働きやすい環境を選択…

連載No33 コミュニケーション力がなくても就労&恋愛ができる!~父親の生き方から~

○「外出していてもひきこり状態って?」 僕の父親はおおよそ40年以上にわたりひきこもりだ。 と言っても先月書いたようにごくごく普通の会社員です。それでひきこもり?と思われた方。そうなんです。ひきこもりなんです。 よく、ひきこもりの漠然としたイ…

連載No32「大人になって感じた事 ~幼い時から見た大人たち~」

町を歩いていて、子どもを見かける。多くの子ども達は元気に遊びまた時には大きな声で泣く。 僕にも、もちろん子どもだった頃がある。もう35歳だから記憶は曖昧だけど克明に覚えていることがある。幼稚園のころ、母親が迎えに来た時嬉しくて全速力で走った…

連載No31「世界1不幸だと思っていた~友人との対話の中で~」

最近病み友と話す機会が増えた。病み友って言葉を僕も初めて聞いたけど要は僕と同じ精神病を抱えた友達だ。 病名こそ違えけれど、お互い精神病なので共通点についてよく話している。「もし病気が完治するならいくら出す?」とか「体調に波があって嫌になるよ…

連載No29「いじめ解決方法~篠原さん、僕の体験談から~」 2016年5月1日

3月26日市民サミット開催準備会議(以下準備会議)が終わった。 もともと篠原さんとは、2014年2月にこども若者応援団主催で講演してくださった経緯と、数ヶ後に再び他団体の主催で横須賀で講演をしていたのでそれを見たことを克明に覚えている。 多…

連載No28「人を肩書きで見る癖~教育長と会って感じたこと~」 2016年 4月1日

1月27日、3月に行われるサミット開催準備会議に向け逗子の教育長に会う機会があった。 僕は教育長という「肩書」にビビっていた。教育長って管理職なのかな?服装はカジュアルな服でよいのか、スーツは持っていないしとか、もやもやと思っていた。 予定…

連載No27 「人は変われる!と思った出来事」 2016年3月1日

しばらく休んでいた就労支援センターに行ってきた。 半年ぶりだったので近況報告をざっとしたら、「働いたら?」という驚きの答えが返ってきた。唐突だったのでびっくりしたし、具体的にどのように働くのかという話は出来なかったのでよくわからないまま帰宅…

連載No26 ネバならない思考と葛藤~家にいることは堕落?~  2016年2月1日

最近ネバならないにとらわれて葛藤する日々が続いている。 昨年SNSを通して友人になった人と日々とっても楽しく通話しているのだけれど、よくも悪くも自宅でコミュニケーションを測れるからわざわざ外に出てまで人とコミュニケーションをとる気がしなくな…

連載No25「高齢化するひきこもりと私~ひきこもり当事者のドキュメントをみて~」 2016年1月1日

数ヶ月前ひきこもり状態にある人の密着ドキュメントをTVで見た。彼は43歳で、中学校の時期にいじめにあい、そこから27年間ひきこもっていた。TVカメラが半年かけてようやく家に入ると、床が隠れるほどの本と雑誌の山。そんなマンションの1室で母親と共…

連載No24「疑心暗鬼の対人関係」2015年12月1日

11月8日こども若者応援団主催の講演会が終わった。 残念ながら僕は参加できなかった。体調を整えたつもりだったが、当日はあまり眠れなく、起きたらフラフラでめまいがした。それでも、行って挨拶くらいはと思ったがそれもままならなかった。 これを書い…

連載No22「LIVE配信サイトはかけがえのない居場所!」2015年 10月 1日

ネットの友人がミスターチルドレン(以下ミスチル)のライブに行った。 以前も書いたけど僕はミスチルの大ファンでおおよそ22年間応援している。 僕の応援のスタンスは新曲のリリースを楽しみにして、TV出演したら欠かさず録画し、何度も何度も聴く。そ…

連載No21「他人(ひと)を許して自分を許す」 2015年9月1日

僕は人に厳しい。 例えば時間、5分遅れたら相手を許せなかった。今はそうでもないだけど。でも色々と人には厳しい。「なんで定時に来ないのか!」と何人のカウンセラーを困らせたことか。トホホ。母親には「絶対花柄の物を家に置いてはいけない。」従兄弟が…

連載No20「友人を家に招き~人との関係性を考えて~」2015年8月1日

友人が初めて我が家に来た。 逗子に来て22年間家庭教師やら、カウンセラー等訪問してもらったことはあるけど、金銭関係のない純粋な友が家に来るのは初だった。 目下の悩みである対人関係のブランク。また精神疾患で生きづらいのではなく、僕の場合対人関…

連載No19「逃げ思考からの脱却」2015年7月1日

先日ミスターチルドレンのアルバムがおおよそ2年半ぶり発売された。 僕は『クロスロード』がミリオンヒットしてから、ずっと応援し、ボーカル桜井さんの歌詞に何度も心を打たれている。 発売されたアルバム制作の過程をTVで密着ドキュメントとして放送して…

連載No18「依存体質と向き合って」 2015年6月1日

お昼12時ころ、ようやく起床したら、チャーハンが必ず僕には用意されている。それは母親が作ったものだ。そうしてだいたい、PCを立ち上げ、夜中に切っていた携帯の電源をいれてネットをチェックするというのが僕の決まった日常だ。 中学校の時、不登校になり…

連載No17「自宅で友人が出来た理由(わけ)」               2015年5月1日

最近友人とスカイプで通話することが多くなった。男同士だからかもしれないが、あまり品の良くない会話が多い。楽しいのでついつい2時間くらいあっという間なんだけど。 当初は恋愛相談をすることが多かったけど、今では何気ない話とか、互いの仕事・恋愛に…

連載No16「こども若者応援団を振り返って今思う事」2015年4月1日

3月4日こども若者応援団のメンバーで夜、食事をとりながら、今後、独立組織となる「こども若者応援団」(以下応援団)について話し合った。 話合い以前に、34歳にして居酒屋に行くことは初めてだったのでずいぶん緊張していた。好き嫌いが多いし、胃腸が弱…

連載No15「先の見えない不安と希望」 2015年3月1日

1月で34歳になった。毎年当たり前のように歳をとっていくがこの誕生日は色々と考えさせられた。以前にも書いたかもしれないが恋愛の経験がない。経験すればいいってものでもないが、やはりショッピングモールや公園で手をつないで楽しそうにしているカッ…

連載No14「大学受験までの道のり」 2015年2月1日

先月も書いたように僕は中2から不登校になった。その後は近所に学校があるので隠れるようにして家で退屈をしのいでいた。まず、昼間は近所の目があるから家から出られない。それで学校が終わるころには、同級生が家の周りをうろうろするから、また、家から…

連載No13「なぜ僕が不登校に?」 2015年1月1日

僕の不登校の原因について書いてみたい。 一言でいえば中一ギャップっていうのかな。小学校の校風と中学の校風の違いでずいぶん苦労した。僕が小学校のとき、高学年の人は低学年の人に対し優しく接しましょう、そんな感じの穏やかな校風だったけど、中学生に…

連載No12「人の力を感じた1年」2014年12月1日

今年は33歳「人生初」ってのが多い1年だった。 こうして毎月文章を書いたり、2月に普段なら寝てる時間に起きてフラフラで主催の講演会に行ってなんとかまとめの言葉を述べ、4月から応援団の役員を任され、編集長なんて肩書きで不慣れな編集に格闘、そうし…

はじめまして

ブログをはじめました! 神奈川県の鎌倉市で自宅を研究所にしている滝田衛(まもる)さんの下で書いてるエッセイです。 ひきこもり、不登校、発達障がいの支援機関です。 「七里ヶ丘こども若者支援研究所・HP」http://shichirigaoka-childsupport-lab.jimd…