ひきこもり経験者の日記連載『すぐそこにあること』

ひきこもり経験者のブログ「すぐそこにあること」

#ライフスタイル全般

連載No33 コミュニケーション力がなくても就労&恋愛ができる!~父親の生き方から~

○「外出していてもひきこり状態って?」 僕の父親はおおよそ40年以上にわたりひきこもりだ。 と言っても先月書いたようにごくごく普通の会社員です。それでひきこもり?と思われた方。そうなんです。ひきこもりなんです。 よく、ひきこもりの漠然としたイ…

連載No32「大人になって感じた事 ~幼い時から見た大人たち~」

町を歩いていて、子どもを見かける。多くの子ども達は元気に遊びまた時には大きな声で泣く。 僕にも、もちろん子どもだった頃がある。もう35歳だから記憶は曖昧だけど克明に覚えていることがある。幼稚園のころ、母親が迎えに来た時嬉しくて全速力で走った…

連載No31「世界1不幸だと思っていた~友人との対話の中で~」

最近病み友と話す機会が増えた。病み友って言葉を僕も初めて聞いたけど要は僕と同じ精神病を抱えた友達だ。 病名こそ違えけれど、お互い精神病なので共通点についてよく話している。「もし病気が完治するならいくら出す?」とか「体調に波があって嫌になるよ…

連載No29「いじめ解決方法~篠原さん、僕の体験談から~」 2016年5月1日

3月26日市民サミット開催準備会議(以下準備会議)が終わった。 もともと篠原さんとは、2014年2月にこども若者応援団主催で講演してくださった経緯と、数ヶ後に再び他団体の主催で横須賀で講演をしていたのでそれを見たことを克明に覚えている。 多…

連載No28「人を肩書きで見る癖~教育長と会って感じたこと~」 2016年 4月1日

1月27日、3月に行われるサミット開催準備会議に向け逗子の教育長に会う機会があった。 僕は教育長という「肩書」にビビっていた。教育長って管理職なのかな?服装はカジュアルな服でよいのか、スーツは持っていないしとか、もやもやと思っていた。 予定…

連載No27 「人は変われる!と思った出来事」 2016年3月1日

しばらく休んでいた就労支援センターに行ってきた。 半年ぶりだったので近況報告をざっとしたら、「働いたら?」という驚きの答えが返ってきた。唐突だったのでびっくりしたし、具体的にどのように働くのかという話は出来なかったのでよくわからないまま帰宅…

連載No26 ネバならない思考と葛藤~家にいることは堕落?~  2016年2月1日

最近ネバならないにとらわれて葛藤する日々が続いている。 昨年SNSを通して友人になった人と日々とっても楽しく通話しているのだけれど、よくも悪くも自宅でコミュニケーションを測れるからわざわざ外に出てまで人とコミュニケーションをとる気がしなくな…

連載No25「高齢化するひきこもりと私~ひきこもり当事者のドキュメントをみて~」 2016年1月1日

数ヶ月前ひきこもり状態にある人の密着ドキュメントをTVで見た。彼は43歳で、中学校の時期にいじめにあい、そこから27年間ひきこもっていた。TVカメラが半年かけてようやく家に入ると、床が隠れるほどの本と雑誌の山。そんなマンションの1室で母親と共…

連載No24「疑心暗鬼の対人関係」2015年12月1日

11月8日こども若者応援団主催の講演会が終わった。 残念ながら僕は参加できなかった。体調を整えたつもりだったが、当日はあまり眠れなく、起きたらフラフラでめまいがした。それでも、行って挨拶くらいはと思ったがそれもままならなかった。 これを書い…

連載No22「LIVE配信サイトはかけがえのない居場所!」2015年 10月 1日

ネットの友人がミスターチルドレン(以下ミスチル)のライブに行った。 以前も書いたけど僕はミスチルの大ファンでおおよそ22年間応援している。 僕の応援のスタンスは新曲のリリースを楽しみにして、TV出演したら欠かさず録画し、何度も何度も聴く。そ…

連載No21「他人(ひと)を許して自分を許す」 2015年9月1日

僕は人に厳しい。 例えば時間、5分遅れたら相手を許せなかった。今はそうでもないだけど。でも色々と人には厳しい。「なんで定時に来ないのか!」と何人のカウンセラーを困らせたことか。トホホ。母親には「絶対花柄の物を家に置いてはいけない。」従兄弟が…

連載No20「友人を家に招き~人との関係性を考えて~」2015年8月1日

友人が初めて我が家に来た。 逗子に来て22年間家庭教師やら、カウンセラー等訪問してもらったことはあるけど、金銭関係のない純粋な友が家に来るのは初だった。 目下の悩みである対人関係のブランク。また精神疾患で生きづらいのではなく、僕の場合対人関…

連載No19「逃げ思考からの脱却」2015年7月1日

先日ミスターチルドレンのアルバムがおおよそ2年半ぶり発売された。 僕は『クロスロード』がミリオンヒットしてから、ずっと応援し、ボーカル桜井さんの歌詞に何度も心を打たれている。 発売されたアルバム制作の過程をTVで密着ドキュメントとして放送して…

連載No18「依存体質と向き合って」 2015年6月1日

お昼12時ころ、ようやく起床したら、チャーハンが必ず僕には用意されている。それは母親が作ったものだ。そうしてだいたい、PCを立ち上げ、夜中に切っていた携帯の電源をいれてネットをチェックするというのが僕の決まった日常だ。 中学校の時、不登校になり…

連載No17「自宅で友人が出来た理由(わけ)」               2015年5月1日

最近友人とスカイプで通話することが多くなった。男同士だからかもしれないが、あまり品の良くない会話が多い。楽しいのでついつい2時間くらいあっという間なんだけど。 当初は恋愛相談をすることが多かったけど、今では何気ない話とか、互いの仕事・恋愛に…

連載No16「こども若者応援団を振り返って今思う事」2015年4月1日

3月4日こども若者応援団のメンバーで夜、食事をとりながら、今後、独立組織となる「こども若者応援団」(以下応援団)について話し合った。 話合い以前に、34歳にして居酒屋に行くことは初めてだったのでずいぶん緊張していた。好き嫌いが多いし、胃腸が弱…

連載No15「先の見えない不安と希望」 2015年3月1日

1月で34歳になった。毎年当たり前のように歳をとっていくがこの誕生日は色々と考えさせられた。以前にも書いたかもしれないが恋愛の経験がない。経験すればいいってものでもないが、やはりショッピングモールや公園で手をつないで楽しそうにしているカッ…

連載No14「大学受験までの道のり」 2015年2月1日

先月も書いたように僕は中2から不登校になった。その後は近所に学校があるので隠れるようにして家で退屈をしのいでいた。まず、昼間は近所の目があるから家から出られない。それで学校が終わるころには、同級生が家の周りをうろうろするから、また、家から…

連載No13「なぜ僕が不登校に?」 2015年1月1日

僕の不登校の原因について書いてみたい。 一言でいえば中一ギャップっていうのかな。小学校の校風と中学の校風の違いでずいぶん苦労した。僕が小学校のとき、高学年の人は低学年の人に対し優しく接しましょう、そんな感じの穏やかな校風だったけど、中学生に…

連載No12「人の力を感じた1年」2014年12月1日

今年は33歳「人生初」ってのが多い1年だった。 こうして毎月文章を書いたり、2月に普段なら寝てる時間に起きてフラフラで主催の講演会に行ってなんとかまとめの言葉を述べ、4月から応援団の役員を任され、編集長なんて肩書きで不慣れな編集に格闘、そうし…

連載No11「過去からの解放」2014年11月1日

もしあのとき、もっと勉強しておけば志望校に入れたのかな。もしあのとき、せっかく転校したのだから中学校に行っておけば恋愛経験ゼロなんてことなかったのかな。もしあのとき、受験勉強ばっかしないで一つくらいバイトでもしておけば職歴ゼロで悩むことも…

連載No10「素晴らしい出会いからの発見!」2014年10月1日

8月ネットの友人と飲みに行ってきました!ちょうど半年前位にどっかのネット配信で知って、僕が「モテたい、モテたいって(笑)」言うから、ずいぶん相談に乗ってくれました。フラれた時も、悩んだ時もスカイプで度々話しました。僕の事、病気ひきこもり等々…

連載No9「新平静博先生の研修会について」 2014年9月1日

正直この連載に新平先生(以下先生)の感想を書くのはちょっと荷が重い。研究されているからなのか専門用語で頭がパニックです。例えば発達障害の子育てはユニバーサルデザイン?って何でしょう。インクルーシブ教育って何?とわからないことだらけだった。…

連載No8「生きてる人々への課題~篠原さんの講演にて~」 2014年8月1日

「みんなで考えよう いじめのない社会」に参加し篠原さんの講演を聞いてきました。 被害者責任論という耳なじみのない言葉が印象的でした。いじめられる方に責任があるという趣旨の言葉です。真矢さんの自死後に学校で「命を大切に」とう特別授業がありまし…

連載No7「花火大会にて~思考って?~」2014年7月1日

逗子市の花火大会があった。電車や夜の外出が苦手な僕にとってそれは大袈裟だけど挑戦みたいなものでもあった。市のデータによれば昨年の同花火大会は12万人の人出だったらしい。10年位前に行った時よりずいぶん人が多いなと思ったけど、比較的体調も良…

連載(番外編)No6「編集長に!?不安と期待の混沌!」

編集長になりました新舛秀浩ですと書きたいのですが、迷いが生じていている。研究所が開設して1年、2回の講演会で話したり連載なんて大層なことを引き受けたりして何とかこなせているのですが、編集長となると結構重荷です。大勢の前で話し連載の文章を書…

連載No5「他者か見える自分」2014年5月1日

他の人は知らないけど僕はあちこちに相談の場所を持っている。具体的には言えないけれどそれぞれ一か月に一回通ってる。某NPO、就労支援センター、障がい者の施設、滝田さんの家。以前その就労支援センターで当事者の体験談を聞いた。僕の実感だがそこは…

連載No4「他者への理解」2014年4月1日

2月23日の篠原さんを招いた講演会は僕自身にとって非常に有意義であった。午前中に起床が難しい僕は途中参加で最後の言葉を述べる形で参加する予定だった。だけども、皆を驚かせたいと同時に存在を誇示したいがために無理して8時に起き9時に開場に到着…

連載No3「幸せのものさし」2014年3月1日

最近滝田さんからサプライズのようにここでの連載を設けてもらったり、バレンタインデーにはネットで仲良くなった女の子から義理チョコを貰ったりと33年間生きてこれほどいいことが重なることはなかった。そして、連載の話を聞いたときには飛び跳ねて喜び…

連載No2「ひきこもりと恋愛について」2014年2月1日

昨年のクリスマスも恋人がいない寂しー日々を送った。最近ネットである程度交流を深めオフ会に参加しない?との声もあったが、もちろん断った。なぜならひきこもり&精神疾患を抱えてる僕はまず軽度のパニック障だからバスに乗れない。電車にも乗れない。さ…